検索してはいけない言葉の「生き物を飼ってしまった少年」を検索してみた

検索してはいけない言葉

検索してはいけない言葉の「生き物を飼ってしまった少年」を検索しました。

検索すると、少年のこめかみに大量の蛆虫が寄生している動画が出てきます。

下記サイト動画がありましたので、参考としてURLを載せておきます。
ニコニコ動画
https://www.nicovideo.jp/watch/sm20502031

・vimeo
https://vimeo.com/479705216?embedded=true&source=video_title&owner=3975297

動画の内容

動画の要点を抜粋します。

(動画時間:34秒)
少年の頭部左側のこめかみ辺りに円形の傷があり、その傷を大量の蛆虫が埋め尽くしています。
動画終了まで、蠢く蛆虫を撮影し続けています。

動画の詳細

ザイーガというサイトにこの動画の説明が掲載していました。
http://www.zaeega.com/archives/50636744.html

フィリピンのTagum CIty内にある病院のERにて撮影された、少年の頭に寄生した虫と巣穴のようなもの。医療的映像はYOUTUBE的にはOKみたいです。と思ったらやっぱり削除されたようでLIVELEAKに移転しました。もともとあったニキビのようなできものに寄生したようです。

http://www.zaeega.com/archives/50636744.html

フィリピンの北ダバオ州タガム市にある病院のER(Emergency Room:救急室または救急外来のこと)で撮影されたとのことです。

元々YouTubeに上がっていた映像らしく、削除された後にLIVELEAKに転載されたみたいです。


LIVELEAKのアーカイブを確認します。
https://web.archive.org/web/20150911072452/http://www.liveleak.com/view?i=8d5_1219029078

上記URL先の「CONTINUE」をクリックすると下記画面が表示されます。

MAGGOTS IN LITTLE BOYS HEAD

Video was taken in ER. It started with a little pimple…

https://web.archive.org/web/20150911072452/http://www.liveleak.com/view?i=8d5_1219029078

少年の頭にウジ虫

ERで撮影されたビデオです。小さなニキビから始まり…

DeepLより翻訳

ザイーガとLIVELEAKの説明文から読み取ると、ニキビのようなできものに蛆虫が寄生してしまい、動画のような事態になってしまったようです。

皮膚蝿蛆症

蛆虫が人体に寄生して生じる病気を「皮膚蝿蛆症(ひふようそしょう)」と言います。

MSDマニュアル家庭版に詳しい記載がありますので、URLを載せておきます。
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0/17-%E7%9A%AE%E8%86%9A%E3%81%AE%E7%97%85%E6%B0%97/%E7%9A%AE%E8%86%9A%E5%AF%84%E7%94%9F%E8%99%AB%E6%84%9F%E6%9F%93%E7%97%87/%E7%9A%AE%E8%86%9A%E8%9D%BF%E8%9B%86%E7%97%87

皮膚蝿蛆症は下記3種類に分類されます。

・せつ性蝿蛆症
・創傷蝿蛆症
・移行性蝿蛆症

せつ性蝿蛆症は、蠅が蚊や洗濯物に卵を産み付け、それが人に接触することで寄生します。
孵化した幼虫が皮膚の中に潜り、かゆみや動いている感覚、ときに鋭く刺すような痛みなどを引き起こします。

創傷蝿蛆症は、傷口や口、鼻、眼などに蛆虫が寄生する症状です。
創傷蝿蛆症を引き起こす種類の蛆虫は、壊死した組織だけでなく健康な組織にも入り込むので、傷口が広がっていきます。
ホームレスの人や貧しい環境で生活している人に多くみられます

移行性蝿蛆症は、馬や牛に寄生する種類のものです。
寄生された動物に接触することで、人にも寄生することがあります。
せつ性蝿蛆症と似ています。

少年は「創傷蝿蛆症」である可能性が高い

動画の少年の症状は「創傷蝿蛆症」である可能性があります。

フィリピン留学ラジオというサイトに、フィリピンの衛生状態に関する記載がありました。
https://ph-radio.travel-book.info/health/

記事内容から、フィリピンの衛生水準はあまり高くないことが読み取れます。
他にも「フィリピン 衛生環境」で検索すると、不衛生さを題材にした記事が多数出てきます。

不衛生な環境の為、少年のニキビのようなできものに蠅が卵を産み付け、それらが孵化して皮膚を侵食したのだと推測されます(若しくは、蛆虫が寄生した部分が当初ニキビのように見えていた可能性もある)。


因みに、アース製薬によると蠅は1度に50~150個の卵を産むそうです。

ハエは通常、羽化後4~5日してから産卵を開始。1回に50~150個、一生に500個の卵を産みます。

https://www.earth.jp/gaichu/knowledge/hae/#:~:text=%E3%83%8F%E3%82%A8%E3%81%AF%E9%80%9A%E5%B8%B8%E3%80%81%E7%BE%BD%E5%8C%96%E5%BE%8C,%E3%81%A6%E3%81%95%E3%81%AA%E3%81%8E%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

50~150匹が孵化したとすると、少年のこめかみに寄生している蛆虫の多さも納得できます。

マゴットセラピー説について

LIVELEAKのアーカイブのコメント欄に「マゴットセラピー」による治療を唱える説が散見されました。

I think he’s at a hospital.

http://en.wikipedia.org/wiki/Maggot_therapy

https://web.archive.org/web/20080901153116/http://www.liveleak.com/view?i=8d5_1219029078&adult_check=1

病院にいるようです。

http://en.wikipedia.org/wiki/Maggot_therapy
(上記URLはマゴットセラピーの英語版Wikipedia)

DeepLより翻訳

yep that is a treatment, maggots eat that shitter skin and tissue, like a cleaning it, then it is easy to start healing with doctors..

poor countrys dosnt have cleaning chemicals and stuff so they using that very old method.

https://web.archive.org/web/20080906171117/http://www.liveleak.com/view?i=8d5_1219029078&adult_check=1

ウジ虫は糞のような皮膚や組織を食べて、掃除するように、そして医者と一緒に治療を始めるのは簡単です…。

貧しい国には洗浄剤などがないので、そのような古い方法を用いているのです。

DeepLより翻訳


マゴットセラピーとは、無菌室で飼育された蛆虫を使用した治療法です。
人体の壊疽、壊死した部分や褥瘡した部分の組織のみを除去する種類の蛆虫を使用している為、治療範囲を最小限に抑えることができます

主に糖尿病性壊疽の治療に用いられることがあるそうです。

因みに、日本では保険適用外(自由診療)の為、一般的な治療として認知されていません。

参考として、Japan Maggot Companyにマゴットセラピーの治療方法について記載がありましたのでURLを載せておきます。
https://maggot.co.jp/mdt-2/case/

ニコニコ動画にマゴットセラピーを行っている動画がありましたので、併せて載せておきます。
https://www.nicovideo.jp/watch/sm4277438


動画の少年の件ですが、私はマゴットセラピーである可能性は低いと考えています。

理由として、下記2点が挙げられます。

①Japan Maggot Companyの治療方法やマゴットセラピーを行っている動画では傷の周りを創傷被覆材で囲んでいますが、少年のこめかみ辺りに創傷被覆材が貼られている形跡は見当たりません

②マゴットセラピーでは蛆虫が成長しても動けるように隙間をもたせなければならないのですが、少年のこめかみの傷口には蛆虫が十分に動けるような隙間がありません。傷口の大きさに対して蛆虫の量が多すぎるように見えます。

以上の観点から、マゴットセラピーである可能性は低いと考えられます。

医学に関して素人なので、見解が間違っていたらごめんなさい。

まとめ

動画の情報をまとめます。

・動画は、フィリピンの北ダバオ州タガム市にある病院で撮影されました。

・元々は小さなニキビのようなできものだったらしいです。

・フィリピンの衛生環境から考えると、少年は「創傷蝿蛆症」である可能性があります。

・下記観点から、マゴットセラピーである可能性は低いと考えられます。
  →少年のこめかみの傷口周辺に創傷被覆材などの医療用カバーがない。
  →蛆虫が十分に動ける隙間が確保されていない。

最後に、ダ・ヴィンチWebに蝿蛆症に関して分かりやすく描かれた漫画が掲載されていましたので、URLを載せておきます。
ブラジル旅行で蛆虫に寄生された男性のお話です。
https://ddnavi.com/serial/701310/a/

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