検索してはいけない言葉の「tanasinn」並びに「ロジャー・バトキンソン」を検索してみた

検索してはいけない言葉

検索してはいけない言葉の「tanasinn」と「ロジャー・バトキンソン」を検索しました。

「tanasinn」も「ロジャー・バトキンソン」もインターネット・ミーム(後述にて説明)の1つであり、検索しても大半の人にとっては無害だと思われます。

しかし、「ロジャー・バトキンソン」でgoogle画像検索すると「少女 浴室」や「スープおじさん」の画像が出てきますので、閲覧注意です。

tanasinn

tanasinnとは、インターネット・ミームの1つです。

ミームとは、人から人へ模倣などによって伝達される情報のことで、その情報が文化や社会に影響を及ぼすまでのことを言います。

その情報がインターネットを介して伝達されていくことを、俗に「インターネット・ミーム」と言います。

tanasinnは主に、シュールであったり不穏であったりするアスキーアートと共に、「tanasinn」という言葉哲学めいた言葉が添えられています。
そして、ネットの掲示板などに突如投稿されたり、荒らしのように多数投稿されたりしています。

過去ログ倉庫を確認すると、tanasinn専用のスレッドも存在しているようです。

ロジャー・バトキンソン

tanasinnには、尾鰭がついたような創作が多数存在します。

検索してはいけない言葉である「ロジャー・バトキンソン」は、その創作に出てくる人物の中の1人です。

バトキンソン氏が登場するコピペを下記に掲載します。

シュメール、アステカなど、数々の古代文明に関わるとされる単語「創造と破戒」「真理」「暗黒の雲」など、さまざまな解釈が提唱されているが、決定的ではない。「tanasinn」という綴りは、正確にはイギリス人探検家、スコット・ノーマンによって作られた当て字であり、本来の読みも「タナシン」ではないと言われているが、この「tanasinn」という呼び方さえ、生物の精神や因果律に深く作用するといわれている。1982年のマウスを使った実験では、「tanasinn」を一定の周波数と間隔で流し続けることによりマウスの生命維持に致命的打撃を与えたとされているが、裏づけは取れていない。

「tanasinn」の研究に深く関わったとされるのが、イギリス人探検家のスコット・ノーマンとアメリカ精神医学会の権威、ロジャー・バトキンソンである。スコットはアステカ古代遺跡で「tanasinn」を発見した当人であり、長らく研究を続けていたが、ある日忽然と姿を消した。失踪前の彼の日記には”I got it!.”(わかったぞ!)という文章が73ページにも渡って延々と書き綴られている。「tanasinn」における精神作用の研究に従事したロジャーは「触れてはならぬ真実もあったのだ」という言葉をテープに残し、拳銃で頭を打ち抜いた。マヤの壁画には「tanasinn」の真の意味を理解した者は、あらゆる破壊と再生を意のままに操れるとあり、「棺を開け放つ鍵は決して口にしてはならない」と付け加えられている。

冷戦時代、米国政府はナチスも密かに着目していた「tanasinn」の研究に乗り出す。真実を知るであろうスコット・ノーマンの探索と、「tanasinn」にかくされた真の意味の解読である。しかし研究に関わった83人の学者のうち、半数以上が重度の精神汚染に見舞われ、時の大統領ケネディーは「tanasinn」に関わる全ての研究・調査の凍結を決定した。決断から12日後、ケネディーはオズワルドに頭を打ち抜かれる。この時オズワルドは「tanasinn」による重度の精神汚染を受けていたのではないかと言われている。リンカーンとケネディーにおける「偶然の一致」は周知のところだが、このミステリーも「tanasinn」に拠る時空を越えた作用だとする学者も多い。

近年になって、「tanasinn」の研究は再開されたが、研究は常に「tanasinn」による精神汚染との戦いであり、無論公式にはそのような研究も、事実も存在しない。しかし日本では、「tanasinn」がネット網を媒介に爆発的拡大を見せ、「tanasinnの種は既に撒かれた」と語る学者も多い。ただ、学者にしろ正気であるかは疑わしく、研究に携わる人間の相当数は、「tanasinn」による精神的制約やコントロール下にあるとも言われており、峻別の難しさなどから、研究は後れている。「tanasinn」が明らかになる時、何が起こるのか……。最後にロジャー・バトキンソンが自殺7分前に残した、ニーチェの一節を記しておく。

「怪物と戦う者はその過程で自分自身も怪物になることがないよう、気をつけなければならない。深淵を覗き込むとき、その深淵もこちらを見つめているのである」

ムーミステリー研究「tanasinnの謎」

https://sports7.5ch.net/test/read.cgi/wres/1078590128/
147,148レス目より引用

tanasinn自体が創作なので、上記のコピペの内容ももちろんフィクションです。

他に、バトキンソン氏の研究ノートに関するコピペもありましたので、併せて掲載します。

tanasinnは真実だ
意識の虚無は真実だ
囚われ人は真実だ。
私達は洞窟に入った。それが真実。

なぜ死んだ赤子が横断歩道をわたったのか。
鶏にホッチキスで留められていたから。
それが真実。
tanasinnは真実。

たえずtanasinnに留意しないといけない。
tanasinnは苦痛。それが真実。
tanasinnは快楽。それが真実。

tanasinnに戻りたい。それが真実。
戻らなければ気が狂う。それが真実。
tanasinntanasinntanasinntanasinntanasinnそれが真実。
tanasinntanasinntanasinntanasinntanasinntanasinntanasinn
僕は怖い。それが真実。
tanasinntanasinntanasinntanasinntanasinntanasinntanasinn
tanasinntanasinntanasinntanasinn・・・
(以下、この研究ノートの最後のページまでtanasinnと繰り返されていた)

ロジャー・バトキンソンの研究ノートで発見された記述より

https://engawa.5ch.net/test/read.cgi/poverty/1333864584/
70レス目より引用

なぜ死んだ赤子が横断歩道をわたったのか。

バトキンソン氏の研究ノートの「なぜ死んだ赤子が横断歩道をわたったのか。鶏にホッチキスで留められていたから。」という文章はスティーヴン・キング氏の長編作品「The Dark Tower」シリーズの1節を引用しているのだと推測されます。

Dailysack.comというサイトに「The Dark Tower」の1節が掲載されていました。

“Even me,” Eddie said. “For instance, why did the dead baby cross the road?”
“That’s dumb, Eddie,” Susannah said, but she was smiling.
“Because it was stapled to the chicken!” Eddie yelled, and grinned when Jake burst into laughter, knocking his little pile of kindling apart. “Hyuk, hyuk, hyuk, I got a million of em, folks!”
Roland, however, didn’t laugh. He looked, in fact, a trifle offended. “Pardon me for saying so, Eddie, but that is rather silly.”

The Dark Tower III: The Waste Lands, Part V: Bridge and City, p. 203
http://dailysack.com/2022/05/07/why-did-the-dead-baby-cross-the-road/

“でもね “とエディは言った。”たとえば、死んだ赤ん坊はなぜ道路を渡ったのか?
“それは間抜けだ、エディ “とスザンナは言ったが、彼女は微笑んでいた。
ニワトリにホッチキスで留めてあったからだよ!” エディは叫びました。そして、ジェイクが爆笑して、小さな薪の山をばらばらにすると、ニヤリと笑いました。”ヒュク、ヒュク、ヒュク、100万個ありますよ、みなさん!”
しかし、ローランドは笑わなかった。むしろ、少し怒ったような顔をしていた。「そう言っては失礼だが、エディ、それはかなり愚かなことだ」。

ダークタワー 第三巻「荒地」 第V部『橋と都市』203ページ
DeepLを元に翻訳

この会話は「Why did the chicken cross the road?」というジョークをベースにしていると考えられます。

「Why did the chicken cross the road?」はWikipediaに詳細がまとめられていますので、URLを載せておきます。
Wikipedia英語版
https://en.wikipedia.org/wiki/Why_did_the_chicken_cross_the_road%3F

Wikipedia日本語版
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%A9%E3%81%86%E3%81%97%E3%81%A6%E3%80%81%E3%83%8B%E3%83%AF%E3%83%88%E3%83%AA%E3%81%AF%E9%81%93%E3%82%92%E6%A8%AA%E5%88%87%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%AE%3F

「なぜ、ニワトリは道路を横切ったの?(Why did the chicken cross the road?)」という質問に対しての答えは「反対側に行きたかったから(To get to the other side)」というジョークです。

質問者は捻りのある回答を期待しているものの、回答者は単純な事実を述べるだけ、というアンチユーモアの一種だそうです。

このジョークを元に「なぜ、死んだ赤子が道路を渡ったのか?」という問いに、「ニワトリにホッチキスで留めてあったから」と回答したのだと考えられます。

tanasinnの発祥

かつてWikipediaにtanasinnに関する記事がありました。
https://web.archive.org/web/20061228101933/http://ja.wikipedia.org/wiki/Tanasinn

この記事内容にtanasinnの発祥に関する説明があります。

2004年1月頃、ニュース速報板にある一人の人物が匿名でtanasinnという文字と共に変なドラえもんらしきAAを貼り付けて回った結果、そのシュールで意味不明なAAが知られるようになり、いつしかその意味が不明でシュールなもの全般に対し「tanasinnを感じる」と言う様な用法がみられるようになった。

https://web.archive.org/web/20061228101933/http://ja.wikipedia.org/wiki/Tanasinn

ニュース速報板を調べた限り、「〇〇〇〇 シュッ! シュッ! シュッ!」というスレの4レス目(2004年1月3日20時18分)に書き込まれたtanasinnが、最古のものでした。
(〇部分は伏せ字にしました)
https://news4.5ch.net/test/read.cgi/news/1073128707/

この時の書き込みにはドラえもんらしきAAは存在せず、tanasinn単体です。

因みに、tanasinn単体での書き込みをしたID「cus0GGCR」を調べますと、「【日テレ】猪木祭り超低視聴率5.1%【やっちまったな】」というスレの537レス目(2004年1月3日00時8分)にも同じIDでの書き込みがあり、この時はコテハンをtanasinnにしていました。
http://mimizun.com/log/2ch/news/1073031682/

ドラえもんらしきAAと共に書き込まれているtanasinnについては、「〇〇〇韓国人ハッカー 2chをハッキング? ★19」というスレの427レス目(2004年1月11日2時29分)が調べた限り最古のものでした。
(〇部分は伏せ字にしました)
https://news4.5ch.net/test/read.cgi/news/1073755067/

tanasinnの語源

tanasinnの語源に関しては諸説ありますが、明確なことは判明していません。

Wikipediaには下記説が唱えられています。

・tanAsinNの数学公式で世界が説明できる
・「田中信一」の略
・「田無信用金庫」の略
・「fusianasann」のミスタイプ
・「楽しい(tanosii)」のミスタイプ
・「ただのななしさん」からの変化
・ジンマシン
・東京都田無市(現西東京市)

https://web.archive.org/web/20061228101933/http://ja.wikipedia.org/wiki/Tanasinn


「tanasinnの謎2」というスレの892レス目(2004年4月10日18時54分)に、語源について興味深い書き込みがありました。

俺は空気が読めないから教えてやるよ。
昔コテが名無し相手にこうレスしたのよ。
『ただの名無しがんなこと偉そうに言ってんじゃねーよ』っていうのを間違えて
『ただの名無しんなこと偉そうに言ってんじゃねーよ』
で、煽り房が
『名無しんってなに~(プ』ってレスして、その後はもう
   ↓
『ただの名無しんですが?なにか?』
   ↓
『たなしんですが何か?』
   ↓
『tanasinnですがなにか?』ってことになって今にいたる。
わーばらしちゃった。信用金庫説は間違いだよ。

http://tanasinn.org/1080711514.html

上記引用は “「ただのななしさん」からの変化” 説に該当しているように見られます。

何れも真相は不明です。

まとめ

「tanasinn」並びに「ロジャー・バトキンソン」を検索した結果をまとめます。

・「tanasinn」はインターネット・ミームの1つであり、「ロジャー・バトキンソン」とはtanasinnを研究していたとされる架空の人物です。

・バトキンソン氏の研究ノートに記載している「なぜ死んだ赤子が横断歩道をわたったのか。鶏にホッチキスで留められていたから。」という文章は、スティーヴン・キング氏の長編作品「The Dark Tower」シリーズの1節を引用しているのだと推測されます。
 →「Why did the chicken cross the road?」というジョークをベースにした文章だと考えられる

・tanasinnが誕生したのは2004年1月頃だと言われています。とある人物がニュース速報板にてtanasinnという文字と共に変なドラえもんらしきAAを貼り付けて回った結果、広まっていったのだと言われています。

・ニュース速報板を調べた限り、最古のtanasinnの書き込みは「〇〇〇〇 シュッ! シュッ! シュッ!」というスレの4レス目(2004年1月3日20時18分)でした。
(〇部分は伏せ字にしました)

・tanasinnの語源には諸説ありますが、明確なことは判明していません。

・「ロジャー・バトキンソン」でgoogle画像検索すると、「少女 浴室」や「スープおじさん」の画像が出てきますので閲覧注意です。

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